どこまでも続くように 願いをかけといた
【JAPANのライブレポート、対談、インタビュー読んで、心の整理をしたくなったので書き留めておく】
ELLEGARDEN THE BOYS BACK IN TOWN TOUR 2018
2018.8.15 zozoマリンスタジアム
に、参戦しました。
一般発売で幸運にもチケットを手に入れることができました。
信じられなかった。もう絶対当たらないと思ってた。
だって、周りの友達もだーれも当たって無かったし。
だけど、あたらねーわ、って話をするのも楽しかった。あー、エルレのツアーってこうだったよなあ、毎回毎回ご用意することができませんでしたってメールが来て落胆してたなあって。もう、普段はライブなんか行かなくなってしまった軽音楽サークルの友達が、こぞってチケットの抽選に参加してるのもなんだか感慨深くて。
エルレのチケットが当たらないことで悩める夏に生きてるのが最高で、泣きそうになってしまった。
チケットが当たったことに、実は数日間気付かずにいました。
どうせ当たらないと思ってたから、発表日も気にしてなくて。
あー、そういえば発表日三日前だっけ?みたいな感じでメール開いて、本気で一瞬息が止まりそうになってしまった。
クレカ決済にしててよかったーーーーー!
これで支払期限過ぎてたら死んでも死にきれないところでした。
当日は仕事だったけど、時間休取って直行。
暑くて暑くて行くまでに汗だくだったけど、晴れていてよかったな。
沿線の駅にもちらほら、エルレTシャツのひとたちが。
物販並んだんだね……お疲れ様です……
駅をおりたら、信じられないくらいの「チケット譲ってください」の人たち。居るだろうとは思っていたけど、こんなにたくさんいるとは思わなかった。声を張り上げてお願いする人、こった看板を作ってきている人。大阪からきました、福岡からきました、という声。私はその時点で泣きそうだった。ていうかちょっと泣いていた。
今回のチケットの同行者募集は、目を覆いたくなるような条件付きのものも多くて(本当にチケットを持っていたのかも妖しいと思っているけれど)
みんなが欲しがる物を偶然手にしてしまうと、まるで自分がえらくなってしまったように感じるものなのだなと、恐ろしかった。
だから余計に、自分にはずっと言い聞かせてた。
これは、愛を試すシステムではないんだと。お前はただ単に少しだけ運がよかっただけなんだと。
だから、駅前で声を張り上げている人たちを、他人とは思えなかった。あれは私でもあった。運が無かった場合の私。エルレを待ってた気持ちはみんないっしょだと思うから。だから悲しくて辛くて泣けた。
マリンスタジアムは大きかったなーーーーー。
バンプのライブを見たことはあったけど、アリーナでライブを見るのは初めてだった。まずはワンオクロックから。私はワンオクの曲が全然わからない。特別好きなバンドでもない。だけど、とても広い会場が似合う、実力のあるバンドなんだなと思った。
あと、歌がうまい(語彙力の無さ)
ここでなんとなーく、ワンオクがエルレを引っ張り出したのかな?とうかがわせるような発言があった。ふざけた調子で、みんな俺に感謝してください!って言ってたけど、JAPANを読んだ今となっては、まじでTakaが、ワンオクが、エルレ復活ステージの立役者だったんだなと思える……
細美さんも、それを伝えるためにインタビューうけたみたいに読めた。
もちろん、Takaがエルレを復活させたいと思ったのは、エルレがかっこよくて最高のバンドだったからなんだけども。でも、そこから頑張って、大きなバンドになって、ものごとを動かせるだけの力を手に入れて、それをエルレ復活のために使ってくれたこと……ドラマチックだし、そういうストーリを、実現させてくれたことに感謝しかない。
ありがとう。本当にありがとう。
これからもワンオクロックのみなさんが、健康で自分達の思うまま音楽活動が続けて行けるよう祈ります。
エルレのライブは予想通りSupernovaで始まって、予想どおり感極まってしまった。
予想と違ったのは、めちゃくちゃモッシュになるかと思いきやそうでもなかったことくらいで。みんな、歳をとったから?久しぶりだったからかな笑
私も、この暑さの中で、モッシュしたらしぬと思ってたので、ちょっとほっとしてしまった。
感極まりながらも、なんというか、ブランクを感じさせない、いつも通りの、記憶通りのエルレのライブだったと思う。
ライブが楽しくて、好きでたまらなかったあの頃のまんま。
どの曲も身体にしみついていて、前奏が鳴るたび叫んでしまって
普段より、ライブ中ずーっとハイライトみたいで、胸がたまらなく苦しかったけど。
本当に楽しかった。
音漏れを聴くために集まったひとたちに呼びかける姿とか、
なんかすごく、私の好きだった細美さんで、好き……って膝から崩れ落ちそうだった。
うぶさんは、さすがのちゃんとした感だったし(感極まってるようには見えたけど)
高橋さんはにこにこにこにこしてるし(途中泣いてたけど)
ゆーいちさんは無茶ブリされたり無の表情だったりした(でもすごい楽しそうだった)
メンバーが、目を見かわしてるのを見て
ああ、今のこの四人は、こういうムードでライブが出来るんだとわかって、うれしいなあって、思った。
誰かの思惑や、やむを得ぬ事情とか、何かどうしようもないきっかけがあって仕方なく一度だけやる、とかじゃなくて、心から、みんな同意して、復活したんだなって伝わってきて、それが一番うれしかったし、ほっとした。
上手く言えないのだけど。
JAPANのインタビューを読むと、今まで二度、復活の話が上がったと書いてあって、やっぱりそのへんはとても、難しい問題だったのだと思った。
他のなにかのためではなく、ファンのためにやりたかった、と言う言葉があまりにも細美武士で、そこを譲らないでいてくれたんだと思ったら、10年待ったことなんて、何でもないと思えた。
細美さんは、映像はとってるけど、DVDなんか出さないと言っていた。そこに納まるのは、俺たちの10年の物語であって、お前らの物語ではないだろうと。
いや、我々はエルレの10年が見たいですけど!?
という突っ込みは置いておいて。
細美さんは、自分の思い出でいっぱいになってもおかしくないような特別なステージで、待っていたファンの10年に本気で向かい合ってくれてるんだなって思った。
あの日の約束を果たすために、今日ここに立って歌を歌ってくれてるんだなって。
とんでもない人だよ。
そんなこと、普通できないよ。
10年
長かったのか、短かったのか、よくわからない。
エルレが休止を発表した日のショックは今でも良く覚えてる。その頃の私にとってエルレの存在はとてつもなく大きくて、細美さんは世界で一番信頼できる人だった。
だから、休止は本当に悲しくて辛かったけど、細美さんが帰ってくるというなら、帰ってくるのだろうと自然と思っていた。
信じないという、選択肢が無かった。
今思えば、どうかしていると思うけど、そこだけは10年変わらなかった。
どれだけ時間がかかるかはわからないけど、ちゃんとエルレは戻ってくるって思ってた(ほんと言うと、もっとかかるかと思っていた)
だから復活すると聞いた時も、嘘とか信じられないとかじゃなくて、待ってた!と思った。ただただ、待ってた!!!って。
アンコール前、ライブ本編が終わった瞬間、ぼろぼろと涙が出た。
細美さんの言葉のはしばしから、思った以上にこの先が白紙で、何も決まっていないことが分かってしまって、ライブ中、次が最後、次が最後かもしれないってだんだん怖くなってしまって、ライブ終わりにそれがこらえきれず溢れた感じだった。
ライブ中に感極まって泣くことはしょっちゅうあるけど、ライブが終わってさびしくて悲しくて泣いたのは初めてだった。
エルレの居ない10年は、エルレとの約束を抱いて歩く10年でもあった。
いつか果たされる約束を抱えていくのは、とても幸せなことだったのだと今は思う。
私はそれをこの日、最高のライブと引き換えに失くしてしまった。
私とエルレとの間には、何も無くなってしまったんだと思ったら、辛くて悲しくて寂しくてたまらなかった。
でも、JAPANを読んで、少し心の整理がついた。
エルレはずっと、待っているファンのために存在しなくちゃいけなくて、約束を果たしてやっと、メンバーの手に戻ったんだなと思う。誰のためでもなく、自分達のために、バンドについて考えることができる。それはとても健全で、幸福なことだし、本来はそうあるべきなんだと思う。
私は羽生結弦がだいすきなんですけど(突然)
彼は、本当にまわりのために生きているようなひとで、そんな彼が今シーズン自分のために滑ると言ってくれて、歓喜に打ち震えたのがつい最近のことなのだけど、それと同じだなって、思った。
やいたいようにやって、それを見守ることが出来る。それだけでいい。それが一番、幸せな形だ。
だから、これからの活動は、本当に四人のためだけに考えて、一番いい方法を決めてほしい。やってもいいし、やらなくてもいい、とは言いたくないけど、それが四人の想いなら、それはそれで受け止める。
そう、ちゃんと思えるようになった。
ああ、この日聴いたサンタクロースは、とてもよかったなあ!
ライブ全部、エルレからのプレゼントだったけど、この曲は特にそういう風に聴こえた。
今日は、今日でお別れだけれど。
こんなに素晴らしい瞬間は、もう二度と無いのかもしれないって、心のどこかで感じてしまう私に、これからも続く日々も、そう悪いものではないはずだし、きっと最高は更新されるのだと、言ってくれてるみたいに感じた。
だからこれからも、ELLEGARDENの居ない世界を生きる。